viaim RecDot & Notekitレビュー|AIをフル活用した翻訳&録音レコーダー

「え、さっきなんて言ったっけ?」「あの会議で言ってたのなんだっけな…。」「AIで会議録音が当たり前になってきたけど使いこなせないな…。」
こんな風に困った経験、ありませんか?
スマートフォンにも録音機能はあります。
でも、いざ使おうと思うと、アプリを立ち上げて、録音開始を押して…と、想像以上に手間がかかりますよね。それに、録音している姿ってちょっと仰々しくて、周りの目も気になります。
つまり、私たちは“録音したいのに録音できない”という不便さに囲まれているのです。
そこで出会ったのが、「viaim RecDot」。
この製品は、まさに録音を“日常使い”に変えるガジェット。
小さくて目立たないのに、ワンタップですぐ録音。しかも音質もクリア。
今回は、そんな録音の“めんどう”をスマートに解決してくれる、viaim RecDotについて、実際に使ったからこそわかった魅力や使用感をレビューしていきます。※Notekitについて、Mac版のアプリがまだ開発途中のようですので、公開され次第レビューします。(2025年5月20日現在)
viaimについて

viaim(ヴィアイム)は、AI技術を駆使したスマートオフィスソリューションを提供するハードウェア企業です。
「Redefine Productivity at Ease(生産性を容易に再定義する)」をブランドビジョンに掲げ、日常業務の効率化と創造性の向上を目指していますね。
2025年1月、viaimはCES 2025にてRecDotイヤホンとNoteKit会議録音ソリューションを発表し、AI技術を活用した職場の効率化を提案しました。
製品は、リアルタイムの文字起こしや自動要約生成などの機能を備えており、ユーザーが反復的な業務から解放され、より価値のある仕事に集中できるよう支援するのだそう。
viaimのCEOであるShawn Ma氏は、「私たちの使命は、実用的なAIを開発し、ユーザーがよりスマートに働き、充実した生活を送ることを可能にすることです」と述べています。
現在、viaimはグローバル市場への展開を進めており、北米市場での製品発売を計画しています。
スペック:RecDotとNoteKit

項目 | viaim RecDot(完全ワイヤレスイヤホン) | viaim NoteKit(USB録音デバイス) |
---|---|---|
製品名 | viaim RecDot(ヴィエイム レックドット) | viaim NoteKit(ヴィエイム ノートキット) |
型番 | XFVI-A92 | XFVI-D95 |
接続端子 | Bluetooth(5.2) | USB-A / USB-C、Bluetooth 5.3 |
通信距離 | ー | 約10m |
録音機能 | ワンタッチ録音対応、音声・動画録音、通話録音、ライブ録音 | オンライン通話&現場録音対応、音声の内部録音対応 |
ドライバー | 11mmダイナミックドライバー(チタンコーティング) | ―(録音専用のためスピーカーなし) |
マイク構成 | トリプルマイク+骨伝導マイク | デュアルマイク |
ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング(-48dB) | 非対応 |
最大駆動時間 | 9時間(イヤホン単体)/36時間(ケース併用) | PC接続で給電動作 |
充電方法 | USB Type-C/ワイヤレス | 非対応(PC給電) |
バッテリー容量 | 63mAh(イヤホン)/550mAh(ケース) | 記載なし |
重量 | 4.9g(片耳)/52g(ケース込) | 4.4g(本体)/8.5g(アダプター&保護カバー含む) |
サイズ | 記載なし | 本体:43.2×15×7mm/アダプター込み:60.1×15×7mm |
防塵・防水 | IP55 | ー |
マルチポイント接続 | 対応 | ー |
音声アシスタント | 対応 | ー |
対応OS | iOS 11.0以降、Android 7.0以降 | Windows 10以降、macOS 10.15以降(※7月末予定) |
対応コーデック | SBC/AAC/LHDC | ― |
生産国 | 中国 | 中国 |
RecDotレビュー
実際に使用してみた感想をお伝えすると、翻訳機能が凄まじく正確。
しかも、会議録音もしっかりと会話をキャッチしてくれている印象でした。ただし、周囲の音については完全ニカしてくれているわけではなく、雑音も入る印象でした。
詳細を書いていきますね。
デザイン
今回ご提供いただいたのはシルバー。
RecDotの外観は、とことん無駄を削ぎ落としています。
- イヤホン本体は、TWS型(完全ワイヤレスイヤホン)らしいコンパクトフォルム。
- 表面はマット仕上げ。光を適度に吸収して、ギラギラ反射しない。
- ロゴも主張せず、あくまで控えめにデザインの一部として溶け込んでいる。
目立たない。でも、安っぽさもない。「質感」と「無駄のなさ」が、絶妙なバランスで同居していています。

丸みを帯びた形状で、手のひらにすっぽりとおさまるサイズ感。

角ばってないから、ポケットに入れても引っかりません。
エッジ部分も綺麗に仕上げており、全体的に高級イヤホンというのがわかります。

充電はType-Cでワイヤレス充電はできません。

ケースから取り出したイヤホンもサラリとしたマット仕上げで、光を必要以上に反射しません。
ただし、取り出すときに少し滑ります(多分僕の手がカサカサだから)。

ワンポイントのシルバーもおしゃれ。

ケースはマットシルバーで、イヤホンはシルバー加工といった感じ。

イヤーピースはXS・S・M・Lサイズのイヤーチップが付属しています。

装着感
片耳あたり約4.9gと非常に軽量。圧倒的な軽い。
イヤホンは軽いと逆にグラついたり、ズレたりしがちですが、RecDotにはそれがありません。
実際に装着してみると、フィット感は十分。ズレる気配はありません。


歩いても話しても、ピクリともズレる気配がありませんね。
1日8時間を数日使用してみましたが、不快感はありませんでした。
会議、移動、作業中、休憩中──ずっとつけっぱなしで運用してみましたが、不快感というものはないですね。
ただし、後述していますが、ノイキャン時はこもった感じがすごいので、それは不快感につながる人もいるかもしれません。
音楽音質
初めは全体的にこもった感じがして良くなかったですが、使い続けるとバランスが良い音質へと変わります。
11mmのチタンメッキ振動板を搭載しており、高い剛性と弾力性を実現する仕様。
また、RecDotは、Hi-Resオーディオ認定を受けており、LHDC™高解像度オーディオコーデックに対応しています。これにより、最大1000Kbpsのビットレートでの高品質な音楽再生が可能となっています。
実際にJ-POP、ジャズ、クラシック、ロックで聞いてみました。

Official髭男dismやYOASOBIを聴いてみると、声の輪郭がしっかり前に出てきますね。
ジャズでは、ピアノのタッチが繊細に響いて、空間の残響が自然。クラシックでは解像度は高いけれど、スケール感はやや控えめ。
Hi-Resらしいクリアさはあるものの、オーケストラ全体の“ホール鳴り”のような広がりは少し物足りない。
ONE OK ROCKやKing Gnuなどの邦ロックを試したら、キックのドンッというアタック感が意外と鋭くて驚き。ギターの歪みも適度にザラついていて、ロックに必要な“暴れ感”がきちんと残っていました。
総評として、ジャンルによって多少の強弱はあれど、全体的にクセが少なくて素直なチューニングです。
「録音機能付きイヤホン」という立ち位置だけでなく、普通に音楽を楽しむイヤホンとしても十分使えますね。

この手のイヤホンは、翻訳や録音に全振りして音質はそこまで良くないと勝手に思っていましたが、音楽干渉としてもとても良い音楽体験をしてくれます。
カナル型イヤホンなので、長時間は耳の中が蒸れてしまいますが、それでもこの音質なら好んでつけたいと思えるほどです。
ノイズキャンセリング
ノイズキャンリングはかなり優秀。
公式では最大48dBのノイズ低減性能を謳っています。

スペックとしてはハイエンドクラスにも匹敵するレベル。(viaim RecDotもハイエンドレベル並みの金額ですけどね)
面白いのが、RecDotのノイキャンは“無理やり消す”感じがないところ。
一般的なANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)は、静寂をつくる代わりに耳圧がかかるような不快感があることも多いですが、RecDotはかなりナチュラルですね。なのに強力。おそらく、パッシブ(物理的遮音)とアクティブ(電子処理)をバランスよく組み合わせているんでしょう。
一点補足しておくと、人の声やアナウンスなどの中高音は完全には消えません。ガヤガヤしているオフィス内だとちょっともの足りない。
けど、さらに面白いのがノイズキャンセリング強度を変更できます。
弱・中・強の3段階があり、強にするとBOSEと同じくらいのノイキャンになります。けど、強は若干のこもり具合が発生しますね。

総じて、RecDotのノイキャンはAirPodsProと同等、BOSEよりちょっと下という印象です。
録音機能
録音する際の操作はイヤホンケース内部の赤丸ボタン、イヤホン本体、または専用アプリから操作することができます。


録音種類は全部で3種類あります。
- 通話録音
- WEB会議や通話時の録音に最適な機能。イヤホン本体をしていないと録音できません。
- オーディオ/ビデオ録音
- WEB会議・空間録音ができる機能。イヤホンをつけていなくても録音できますが、WEB会議に特化している。
- 現場録音
- 空間録音ができ、イヤホンをつけていないくても開始できます。ただし、イヤホンケースをあけている状態でなければ録音できません。
イヤホンケースでの録音(現場録音)では、対面での録画に最適でその場の空間を録音します。その際はケースを開いた状態で置いておくことが必要です。
咳が遠く離れている人でも、しっかりと声を拾って録音しますが、その分、雑音が大きい印象です。
現場録音では、アプリ内の録画フォルダ「イヤホン」と書かれている方に保管されています。

イヤホン本体の録音では、側面を長押しすることで録音ができます。

長押しするとiPhoneと録音と同じ「ピコン」という音と共に録音開始をし、停止も「ピロン」とこれもまた同じ音がなるので、聞き慣れた音で安心感がありますね。
アプリ操作では、立ち上げたホーム画面の赤丸ボタンを押すと、どの録音を開始するか聞かれるので、選択後に録音が開始されます。

停止の際のアプリから操作しなければいけないのが少し面倒ですね…。
とは言っても、それぞれボタンを押してから約2秒ほどで録音がスタートするので、会話の冒頭を録り逃すこともありません。このスピード感もグッドです。
しかも、在宅なら相手の許可もいらないですし、ヘッドホンのようにゴツいわけでもないので、この点は高評価。
録音音質
viaim RecDotは、16bit / 48kHz の非圧縮WAV形式で録音される仕様。
これは、つまり、データを削らずにそのまま残す“生音”に近い録音が可能ってことですね。
これは一般的なスマホ録音(AACなどの圧縮形式)よりも圧倒的に原音忠実。
実際に録音した声を聞いてみると、自分の声含め、人の声がくっきり前に出て聞こえます。
ちなみに録音した音声は、話者を区別したり、保存や文字起こし、シェアをすることができます。

外で録音してみたときも、風の音や環境音は多少入りましたが、ノイズリダクションが効いていて、人の声はきちんと抜けて聞こえる印象です。
RecDotはMEMSマイクを両耳に内蔵しているので、これがしっかり仕事していることが確認できましたね。
両耳それぞれが独立して録音するので、1対1の対面会話で左右の音が分かれるのが地味に便利です。
後から聞き返すと「どっちがどの声だったか」がわかりやすくなります。
結論として、想像してた10倍、ちゃんと録れます。
翻訳精度
精度は言語選択を間違えなければ、翻訳機として問題ないです。
viaim RecDotの対応言語は、対応言語は14言語で、英語、日本語、中国語、韓国語、スペイン語、ロシア語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、アラビア語、マレー語、タイ語、オランダ語、ポーランド語、広東語などが含まれます。
これは録音している最中に言語を選択することで、その言語を忠実に録音し、字幕として表示してくれます。

リアルタイム翻訳してくれるので、海外旅行や出張でも現地で活躍してくます。
リアルタイム翻訳するには以下の通りに操作をするとで可能にになります。




精度は日常会話なら問題なく、専門用語やスラング、早口の会話などでは、翻訳の精度が若干低下する場合がありますね。
また、言語をミスって選択した場合の翻訳制度はぐちゃぐちゃになるので、言語を間違って押してしまったら、一度停止して再度録音開始をして、言語を選択する必要があります。

録音再生・データ管理
録音された音声データは、以下の専用アプリ「VIAIM」を通じてスマートフォンで確認できます。

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アプリを起動すれば、Bluetooth接続中のRecDotが自動で認識され、録音データ一覧がズラッと表示。

録音ファイルは10分ごとに自動分割されているので、「あの会話の最初だけ聞きたい」「この部分だけ削除したい」といった細かい操作もしやすいです。
再生はアプリ内ですぐに可能で、タップするだけで即プレイバック。巻き戻し・早送りもストレスなく動きます。地味だけど、ここが快適なのは超重要。
ファイル形式は**非圧縮WAV(16bit/48kHz)**なので、そのままテキスト起こしツールや動画編集ソフトにも使えるのが嬉しいポイントです。
また、アプリ内でファイルの削除・名前変更・フォルダ分けが可能なため、あとから探しやすいです。




用途に合わせてフォルダを作成できるのは便利で管理もしやすいですし、他ブランドの翻訳イヤホンでは、フォルダ分けのような機能がないものもあるので、メリットと言えますね。
RecDotは、録音→再生→保存→活用の一連の流れがアプリ内で完結するので、“記録を使う前提”で動けます。
そしてこの流れがサクサクすぎて、「あとで整理しよ」じゃなくて「今のうちにまとめとくか」と面倒くさがりの僕でも実行できます。
「録った後も、迷わず活かせる」のが本当の強みだと、使ってみてわかりました。
まとめ:音質良し、録音・翻訳性能良しのAIフル活用イヤホン

「録音する」から「記録を活かす」時代へ。viaim RecDotとNoteKitは、あなたの会議・学び・仕事を次のレベルへ導くスマートツール。
AIをフル活用した次世代イヤホンをぜひ。
2025年7月30日までMakuake限定で先行販売を実施しているので、この機会にぜひAIを活用したイヤホンをゲットし、生産性を高めてください。
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