UlanziストリームデッキA015(D200)レビュー:ほぼElgato Stream Deck MK.2。ほんとにこの値段でいいの?
どうも、ちから(@insNote_C)です。
まさか、この価格でほぼElgato Stream Deck MK.2の機能を体感できるなんて夢のようだ…。
Ulanziより販売された、ストリームデッキA015(D200)が想像以上によかったのでレビューします。
Ulanzi ストリームデッキ A015とは?
Ulanzi ストリームデッキ A015は、クリエイターや配信者が作業効率を高めるために設計された、コンパクトながらも高機能なデバイス。
シンプルな外観に込められたこの製品は、ライブ配信、ビデオ編集、音楽制作など、あらゆるクリエイティブなシーンでの操作を格段に楽にします。
カスタマイズ可能な複数のボタンを搭載し、好みのショートカットやアクションを登録できるのが特徴。
日常の配信業務をはじめ、ソフトウェア操作の効率を最大化。初心者でも設定しやすい直感的なインターフェースを採用しているため、技術的なハードルを感じることなく使用を開始できる点も魅力。
さらに、Ulanzi A015は、耐久性に優れた素材と高品質のボタンフィードバックを提供しており、長時間の使用でも快適に操作が可能で、このデバイスを使えば、複数のタスクを瞬時に切り替え、配信の流れをスムーズに維持することができます。
スペック
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 約120mm × 80mm × 25mm |
重量 | 約150g |
素材 | 高品質プラスチック |
接続方法 | USB-Cポート |
ボタン数 | 15個のカスタマイズ可能ボタン |
電源 | USB給電 |
対応OS | Windows, macOS |
その他の機能 | プログラム設定、ショートカット作成 |
価格 | Ұ12,999(税込) |
公式サイト | Ulanzi Stream Deck A015 製品ページ |
競合製品とどう違う?Ulanzi A015の優位性
スペック項目 | Ulanzi A015 | Elgato Stream Deck MK.2 |
---|---|---|
サイズ | 約120mm × 80mm × 25mm | 約118mm × 84mm × 25mm |
重量 | 約150g | 約145g |
ボタン数 | 15個 | 15個 |
接続方法 | USB-C またはType-A | Type-A |
対応OS | Windows, macOS | Windows, macOS |
価格 | Ұ12,999(税込) | 約Ұ19,999~Ұ22,999(税込) |
接続方式のアウトがUlanzi A015がType-CポートかUSBを選べるのに対して、Elgato Stream Deck MK.2はUSBになります。
また、価格も約7,000円ほど変わってきます。ただし、Elgato Stream Deck MK.2はプラグインの多さが頭一つ飛び抜けています。
一般的な配信設定はUlanzi A015でURLのショートカットやショートカットキーなどはある程度補えますが、スマートライト(Philips hueなど)の設定はできないなど、プラグインが少ないのが目立ちます。
具体的な違い
- 価格面での優位性
- Ulanzi A015はElgato Stream Deck MK.2に比べてより手頃な価格で提供され、初めてストリーミングデバイスを試すユーザーにとって魅力的です。
- 接続ポート
- Ulanzi A015はUSB-C接続を採用しており、より高速でモダンな接続を提供します。ElgatoはUSB 2.0であり、接続速度や互換性で若干の制限がある場合があります。
- デザインと素材
- Elgatoはカスタマイズ可能なフェイスプレートや高級感のある仕上がりが魅力ですが、Ulanzi A015は高品質プラスチック製で実用性を重視したデザインです。
- 機能性
- 両者ともに15個のカスタマイズ可能なボタンを提供しますが、Elgatoの製品はLEDバックライトのカスタマイズ性が高いです。一方、Ulanziはシンプルな構造で初心者にも使いやすいのが特徴です。
これにより、Ulanzi A015は手軽な価格とシンプルな操作性を求めるユーザーにとって非常に優れた選択肢となり、Elgato Stream Deck MK.2はより高度なカスタマイズ性を重視するプロ向けに適しています。
Elgato Stream Deck MK.2にある機能で、Ulanzi A015にない機能
- カスタマイズ可能なフェイスプレート
- 見た目を自分の好みに変更できる機能があります。
- 高度なLEDバックライト
- 各ボタンに独立したカスタマイズ可能なバックライトがあり、好きな画像に設定できる機能があります。
- 専用ソフトウェアの充実度
- Elgatoの専用ソフトウェアは、豊富なインテグレーションとプラグインを提供し、より高度なオートメーションが可能です。
- ストリーミングに特化した統合
- OBS StudioやTwitchなど、主要なストリーミングツールとの高度な統合機能。
使用感レビュー:実際に触れてわかったこと
ここからは実際に1ヶ月ほど使用してみて感じたことを書いています。
いい意味で価格見合わない高品質な質感とデザインの点や、ショートカットキーやURLの追加ができるなど、概ね満足できる製品でした。
デザインはいい意味で期待を裏切る質感
Ulanzi A015のデザインは、Elgato Stream Deckよりも高く見えます。
正面はスチールのように、しっかりとした作りになっており、とても1万円ちょっとの値段には見えないほどで、ファーストインプレッションとしては実に最高です。
全体像はElgato Stream Deckですが、背面には大きく「Ulanzi」のブランドロゴ。しかし主張しすぎないように、本体を同じ色の黒で書かれており、ミニマルスタイルを好む人にも手を出しやすいデザインになっています。
裏面には2箇所にゴムシートがあり、ボタンを押してずれるということはありません。これはいいですね。確かElgato Stream Deckはボタン押した時に少しズレるんですよね(僕の押し方が強いだけかもしれないが…)。こういった点では、Ulanzi製が優位です。
ちなみに付属品の傾斜台を使わずとも使用できるようになっており、土台と同じく2箇所にゴムシートが貼ってあるので、好みの方法で使用することができます。
ケーブルはL字になっており、ケーブルを通した時は土台の下側を通るに設計されています。このおかげでケーブルがダサく浮いているなんてこともないので、机上もスッキリした印象になります。
傾斜台を使用したときの視認性は抜群。デフォルトの明るさでも十分で、明るさも変更できるので明るい場所でも暗い場所でも関係なく仕様することができます。
Ulanzi A015は、機能性と使い勝手をしっかりと考慮した設計が実に良いですね。この時点では、日常の作業をしっかりと生産性を上げてくれそうな完璧なツールです。
裏面はType-Cポートを隠すようなデザインになっており、Elgato Stream Deck MK.2と非常によく似ています。
しかし、Ulanzi A015はType-CまたはType-Aを選べるようになっているのがすごく良い。近年のPCポートはType-Cポートを多く増設している傾向にありますが、自作PCを使用する人はType-Aの方がいいという人もいるでしょう。こういったユーザーに合わせて接続できるポートを選択できるのは実に嬉しいポイントです。
デザイン面に関して一切不満はなく、すごく満足できる製品です。
本体使用感は反応も早い
Ulanzi A015のボタンのレスポンスはしっかりとしており、押し心地も心地がすごく良い。フィードバックの感触がやみつきになります。
Elgato Stream Deck MK.2に比べて、豪華さや高度なカスタマイズ性はない(後に後述)ようですが、ブログ執筆や、プログラムの参考にしているサイトなどを一発で読み出す機能などはあるので、配信者向けというよりも、生産性を高めたい人に向いている印象。
Elgatoでは詳細な設定が必要な機能も、Ulanziはシンプルに実現可能であり、そういった点でもオーバースペックにならずに始めらる点も良いですね。
僕含め、たいていの人はオーバースペックの製品を使おうとしがちななので、手に届きやすい価格で提供してくれるのは素直にありがたい。そういった人に向けてオーバースペックにならず低価格で提供しているのがUlanzi A015。
システムの使用感は少しやりづらい印象
ここからはシステムについて、どう思ったか書いていきます。
まず、デフォルトで設定されているボタンがあるので、テスト的な感覚でボタンをぽちぽちできます。慣れてきたらこれをベースにカスタマイズしていけばいいので、初心者の人でも扱えます。
しかし、プラグインの配置問題については、UIがあまり良くないです。。
と言うのも、下画像を見ていただくとご覧の通り、文字だらけで(しかも全て英語)なので、見づらい。
ちなみに、ページはElgato Stream Deckと同じように設定でき、最大で10ページも設定することができるので、困ることはなさそうです。
プラグインについては、アプリを開き、設定→Plugins→+を押すと設定できるようになっています。
プラグインについては、ExcelやWordといったMicrosoftのものや、中華アプリが豊富に存在しています。しかし、zoomはなかったので注意してほしい。(Ulanziさん、zoomでマイクやカメラのオンオフをできると便利なので、ぜひ導入のご検討をお願いします。)
また、プラグインだけではなく、専用アプリのプロファイルやアイコンもあります。
Ulanzi A015は、配信ガチ勢にとってはElgatoほどの高機の豊富さはないのでしっくり来ないかもしれませんが、ショートカット機能などで低価格で求める僕にとっては非常に満足度が高い選択です。
手頃な価格とシンプルさが、コストパフォーマンスの高さに繋がり、使い勝手において日々の作業効率を格段に向上させてくれる素晴らしいアイテム。
気になった点
まず日本語設定がありません。(システムはUlanzi Streamdeck for Mac (Apple Silicon))
いやいやいや…日本語は日本で販売するならマストだと思いますので、これは早急に対応してほしいですね。
僕は英語で使っていますが、操作できないと言えば嘘になり、直感的にぽちぽちすればある程度のことはわかります。しかし、英語は不得ですし、中国語は読むこともできません。この辺は気になる人は多そう。
また、プラグインを追加するときに何故か中国語になったりと挙動が少しおかしいときがあります。
この辺を我慢できる人はすごく良い製品です。なので、「カスタマイズいっぱいしたい」「配信ガチでやりたい」といった追加プラグインを必要とする人には合わないかもしれません。
逆に「ショートカットキーやURLを追加して生産性を高めたい。あとは写真編集や動画編集で使えたら良いな。」くらいの人にはすごくおすすめ。何せ1万ちょっとでもElgato Stream Deckよりも質感が高いものが買えるんだから。
Ulanzi A015はここから専用ソフトをダウンロードしてカスタマイズができます。
上記URLを開いた後に下にスクロールすると、操作方法も学べるます。すべて英語ですが、日本語翻訳をすると、すんなり読めるので一度読んでみた方がいいですよ。
接続オプションもElgatoがType-Aであるのに対して、Ulanzi A015はUSB-Cも採用しているため、接続の安定性ではUlanziが優れていると感じます。
Ulanzi A015はこんな人におすすめ!
- 配信初心者
- シンプルな操作性で、初めての人でもスムーズに使い始められる。OBSはデフォルトプラグインとしてあるので設定も簡単。
- コストを抑えたいユーザー
- 価格が手頃で、必要な機能をしっかりカバー。
- ビジネスパーソン
- 会議中のミュートや画面共有など、ワンクリックで簡単に操作できる。
- クリエイティブ業務を行う人
- 動画編集や音楽制作など、繰り返し行う操作を効率化。
- 多機能デバイスが欲しいが、複雑な設定を避けたい人
- カスタマイズが簡単で、初心者でもすぐに使用可能。
よくある質問:Ulanzi A015の疑問を解決
タップで開きます
- 初期設定は難しいですか?
-
いいえ、初期設定はシンプルで、直感的なインターフェースにより数分で完了できます。ただし、すべて英語か中国語のみの対応です。(記事執筆時点)
- どのOSに対応していますか?
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Windows 10 以降 /MacOS 10.13 以降
- USB接続のタイプは?
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オスType-C、メスType-BかType-Aを選択できます。
- ボタンはカスタマイズできますか?
-
はい、ボタンは個別にカスタマイズが可能で、好きな機能を割り当てられます。
- 対応しているアプリは?
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- 配信・録画ソフト
- OBS Studio、Streamlabs、XSplitなどの主要な配信ツール
- ビデオ会議
- Zoom、Microsoft Teams、Skypeなど
- クリエイティブソフト
- Adobe Premiere Pro、Photoshop、Final Cut Pro
- 音楽制作
- Ableton Live、Logic Pro、FL Studio
- ブラウザ操作:特定のWebページの自動起動やタブ管理
- 配信・録画ソフト
まとめ:UlanziストリームデッキA015(D200)
Ulanzi A015は、日本語が非対応なのは痛いですが、ショートカットなどの割り当ては簡単にできるので、そういった点ではElgato Stream Deckは高いので、この製品でも十分な性能を発揮することができます。
ではでは。
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