レビュー:KEF Mu7は音楽の魂を解き放つ最高峰のヘッドホンです
ガジェット・インテリア大好き ちから()です。 @insNote_C
これまた素晴らしいヘッドホンが手に入りました。
KEF Mu7。2022年10月13日に販売されたヘッドホンです。
その耳に響く驚異的な音質は、まるでアーティストが生演奏を披露しているかのような臨場感を与えくれ、原音に忠実な再生能力と繊細な音の表現力を備えており、音楽の奥深い魅力へと誘います。
一度その耳に届く究極のサウンドを体感すれば、普段の音楽体験が一変します。
紡ぎ出す音の饗宴に身を委ね、まったく新しい音楽の世界へと誘い出してくれたKEF Mu7をレビュー。
製品レビューやモノで暮らしを楽しくするために、閃いたことを当ブログで紹介しています。
KEF Mu7スペック
KEF Mu7 | |
---|---|
Bluetooth | 5.1 |
Bluetooth 最大出力 | Class 2 |
Bluetooth 最大距離 | 10m |
15分の急速充電 | 8時間の再生可能 |
ドライバーユニット | 40mm |
コーデック | SBC, AAC, aptX, aptX HD |
リチウム イオン バッテリー | 1100mAh |
再生時間 | 40時間 (BT+ANC有効時) |
電源入力 | DC 5V 900mA |
寸 法( 高 さ × 幅 × 奥 行 き ) | 199 x 153 x 89mm |
重さ | 309g |
動作温度 | -10°C to 45°C |
同梱品 | ・Mu7 ノイズキャンセリング・オーバーイヤー・ワイ ヤレス・ヘッドフォン ・USB-C 充電ケーブル ・3.5mm オーディオケーブル ・フライト アダプター ・キャリーケース ・クイック・スタートガイド、保証書 |
価格 | ¥49,500 |
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KEF Mu7レビュー
外見のデザイン
KEF Mu7の外見のデザインは、洗練された見事な美しさ。
Ross Lovegroveによってデザインされています。
ロス・ラブグローブは単なるデザイナーというよりも、テクノロジーや彫刻、芸術、そして自然の論理と美しさに精通した先見の明のある人物です。彼が生み出す知的で有機的なフォルムは、カメラや自動車、鉄道、航空、建築に至るまで、あらゆる分野における新たな美的表現への道しるべとなっています。
公式サイトより
このシンプルでエレガントなフォルムのヘッドバンドは頭にフィットしやすく、合成皮革製形状記憶素材のソフトレザーが頭を優しく包み込んでくれます。
ヘッドバンドとイヤーカップは高品質な素材で作られており、手触りが滑らかで上品な印象を与え、また、耳当て部分は柔らかなソフトレザーがフワッと香り、LEXUSやベンツに乗ったときの優しくもガツんとした高級感のある香りがします。
デザインの細部は、金属製のアクセントが施されたロゴが、高級感と耐久性を演出しています。
色のバリエーションも豊富で、シックなチャコールグレーや、エレガントなシルバーグレーと個性に合わせて選ぶことができます。
ちなみに僕のはチャコールグレーで、写真の色味によりシルバーに近い色をしていますが、絶妙な色合いで暗すぎないグレーとなっており、より高級感を演出をしてくれます。
KEF Mu7の外見のデザインは、その優れた音質と共に、高級感とスタイリッシュさがあります。
シンプルながらも洗練されたフォルム、高品質な素材、細部へのこだわりが、心地よい視覚的な体験をもたらします。
音楽を楽しむだけでなく、見た目にも満足感を与えるKEF Mu7のデザインは、所有欲を満たしてくれるヘッドホンです。
所有欲を満たすと、「今日はこれ使ってみよう」と思えるデバイスに出会えると、自然と他のこともやる気が起きるので、すごく大切なことだと思っています。
装着感
KEF Mu7の装着感は、そのデザインと工夫されています。
ソフトレザーのヘッドバンドとイヤーカップは優しく頭と耳をホールドしてくれます。
柔軟性のあるヘッドバンドは、頭にしっかりとフィットし、適切な圧力を分散させることで疲れにくくなります。
イヤーカップのデザインも装着感を向上させており、イヤーカップは耳の形状にフィットしやすく、柔らかなクッション材が耳に心地よい感触を与えてくれます。
これにより、耳の位置や角度に合わせて微調整することができますので、個々のユーザーの耳の形状に最適なフィットを実現し、音の漏れや外部の騒音を極限まで無くしてくれます。
振り向いてもズレる気配はまったく感じませんでした。
総合的に言えば、KEF Mu7は快適な装着感を提供するための機能的なデザインが施されており、頭や耳にしっかりフィットし、音楽に没入できる環境を作り出します。
長時間の装着の評価
長時間の使用には注意が必要です。
正直に言いますと、だいたい1時間ほどで、痛くなってきます。
重量が309gでヘッドバンドに負担がかかるからだと思いますが、「1日中つけっぱなし」というわけにはいかないかもしれません。
ワイヤレス機能と接続性
ワイヤレス接続について、申し分なしほどに安定しています。
音楽を楽しむ際に音切れやノイズが気になることはありません。
音楽が一貫して滑らかに流れ、鮮明なサウンドが耳に届きくので、音楽に没頭することができ、臨場感あふれる体験を味わうことができました。
KEF Mu7のワイヤレス接続は簡単で使いやすく、Bluetooth対応のデバイスとのペアリングは、わずかな手順で素早く行うことができるので、接続の確立も迅速で、音楽を楽しむための時間を最大限に活用できます。
自宅でのリラックスタイムで、いつでも高品質な音楽を楽しむことができます。
音質
KEF Mu7は、その卓越した音質において、今ままで使ってきたヘッドホンの中でもトップクラス。
密閉型ヘッドホンで、こんなにも綺麗に聴こえるヘッドホンは、これまであっただろうか_。
AirPodsMAXも原音に忠実と謳っているのですが全くの別物。
40mm フルレンジ・ダイナミック・ドライバーを搭載し、お気に入りの音楽のディテールまで再現してくれて、原音に忠実すぎるのではないかと思うほどです。
KEF Mu7の中高音は、豊かでクリアな中音域を持っており、ボーカルや楽器の表現力を素晴らしく再現します。
例えば、歌声の繊細なニュアンスや楽器の微妙な音色の変化が、明瞭かつリアルに感じられます。
音の解像度が高く、音楽の奥深い世界へと誘い込んでくれます。
低音の評価も見逃せません。
はじめは「物足りないんじゃないか」と思いましたが、しばらく聴いているとKEF Mu7はダイナミックな低音を提供し、迫力と存在感があります。
しかし、その迫力が音のバランスを崩さず、音楽全体の広がりや奥行きを引き立てる特徴があります。
低音のパンチや重厚さを感じながらも、響きが途切れることなく滑らかに伸びていく様子は、非常に魅力的。
また、KEF Mu7の音場表現力も非常に優れています。
立体的なサウンドステージにより、音楽が耳の周りに広がり、臨場感あふれる演奏を再現してくれます。
各楽器や声の位置感も正確で、音の立体感や定位の正確さはKEF Mu7が圧倒的。
さらに、KEF Mu7の音のクリアさと分離度も半端じゃない。
複雑な楽曲でも、各音が明瞭に聴き取れるため、音楽のディテールや微細なニュアンスを逃さずに楽しむことができます。
ボーカルの些細な吐息も聞き逃さず、楽器の緻密な演奏や録音スタジオのエフェクトなど、音楽制作の細部まで感じます。
総じて言えば、KEF Mu7はその驚異的な音質により、音楽好きやオーディオエンスージアストにとって理想的なヘッドホン。
中高音のクリアさ、低音の迫力、音場表現力、クリアさと分離度の高さなど、多くの面で優れたパフォーマンスを発揮します。
原音に忠実な再生を追求するならば、KEF Mu7は間違いなくおすすめの一台。
ノイズキャンセリング性能
KEF Mu7は、アクティブノイズキャンセリング(Active Noise Cancelling, ANC)テクノロジーを採用しています。
ノイズキャンセリング性能は非常に高く、外部の騒音を効果的にカットしてくれました。
扇風機、クーラーやサーキュレーターの音をシャットアウトしてくれて、しっかりと音楽に集中することができます。
KEF Mu7は専用アプリがなく、ノイズキャンセリングを調整することができませんので、オンかオフのみになります。
大抵のヘッドホンはノイズキャンセリングをすると、音が篭りがちですが、KEF Mu7は音を崩すことなく、そのままの音を提供してくれますので、開放型ヘッドホンと同じような高音質を体験できます。
僕の中で最高のヘッドホン、Bose Noise Cancelling Headphones 700と比べたら歴然でした。
Bose Noise Cancelling Headphones 700のノイズキャンセリング制度も高く、オンにしても音がこもらないと思っていたのですが、KEF Mu7で視聴してからBOSEを試すと、明らかにBOSEのヘッドホンからの音がこもっていたのです。
僕の耳はそれなりの音を感じ取れると自負していましたが、ここまで違うのか_と。
むしろ、オフにしてしまうと音がスカスカになってしまいますので、まさに音楽のために作られたヘッドホンだと感じます。
KEF Mu7は音楽の新しい扉を開けてくれた
KEF Mu7は、その忠実な音質再生能力によって、音楽の新たな扉を開いてくれます。
原音に忠実な再生を追求することで、音楽の魅力や表現力を最大限に引き出してくれました。
これまで僕がどれだけドンシャリ系の音だけを聞いていたか、よくわかる良い機会でした。
音楽の感情やニュアンスを繊細に再現し、楽曲の微妙なニュアンスやアーティストの表現意図を見逃すことなく、細やかな音の揺らぎや微細な音のテクスチャを感じることができます。
これにより、音楽の奥深さや情感を新たな次元で探求できる機会をつくってくれました。
KEF Mu7の気になった点
気になった点は2つあります。
- 側圧が強め
- 忠実な音が故に…
KEF Mu7はその忠実な音を再現できるように、しっかりと側圧してくれて横を向いたときでもズレることなく、快適に使用できます。
その反面、強すぎて長時間の利用が難しいと感じました。
先述したように1時間ほどで耳が痛くなり出してきますので、作業中にずっと音楽を聴いておくことは困難かもしれません。
ただ、この忠実な音を奏でてくれるKEF Mu7は、ずっと耳元で鳴らしておきたい音には変わりなく、最高峰のヘッドホンだと確信しています。
忠実すぎるが故に…
KEF Mu7の忠実な再生能力は、ミックスや録音、コーデックの品質に左右されることがあります。
原音に忠実な再生を追求するため、ヘッドホン自体が入力された音源をできる限り正確に再現するためですが、ミックスや録音の品質によって、音楽の再生結果に違いが生じる場合があると感じました。
もしミックスや録音が劣悪な状態だったり、バランスやエフェクトが適切に調整されていなかったりすると、KEF Mu7の忠実な再生能力がそのままその欠点を露呈してしまうことがあります。
逆に、高品質なミックスや録音の場合、KEF Mu7はその優れた音質再生能力で、素晴らしい音楽体験を提供してくれます。
また、使用するコーデックや音源の品質も音楽の再生に影響を与えます。
例えば、高ビットレートやロスレス形式のコーデックを使用すると、高品質な音楽再生が可能ですが、一方で、低ビットレートの圧縮形式や低品質な音源を使用すると、音楽の詳細やクリアさが損なわれる可能性があります。
KEF Mu7は、原音に忠実な再生を追求するため、入力された音源の品質やコーデックの選択に左右される傾向がありますので、音楽を最高の状態で楽しむためには、高品質な録音やミックスを選び、最適なコーデックを使用することが重要です。
またイコライザーや外音取り込み機能がありませんで、自分好みの音に仕上げることができません。
以上のことから、KEF Mu7の忠実な再生能力は、音楽好きや音楽制作者にとっては非常に貴重な特徴となりそうです。
高品質な録音やミックス、適切なコーデックの選択を組み合わせることで、KEF Mu7のパフォーマンスを最大限に引き出し、素晴らしい音楽体験を享受することができる可能性が高いです。
まとめ
- 忠実な音楽再現で音楽の本来の楽しみ方を教えてくれる
- 細部までこだわっているフォルムは安っぽさが一切ない高級品
- ノイズキャンセリングでも音がまったくこもらず、密閉型では唯一無二の存在
- 側圧が強い
- 原音に忠実が故にコーデックなどが左右される可能性
音楽は心に響き、感動を与える力を持っていて、KEF Mu7は、その力を最大限に引き出し、豊かな音楽体験を提供してくれました。
オリジナルのサウンドを忠実に再現し、聴く者を音楽の世界へと導きます。
音楽好きにとって、KEF Mu7は信頼できるパートナーとなり、原音に忠実な再生やワイヤレスの自由さやノイズキャンセリングの静寂、快適な装着感など、全てが一体となって、最高の音楽体験ができます。
ぜひ参考までに。
ではでは、今回はこの辺で…。
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