エルゴドックス(Ergo Dox EZ)使用レビュー!購入前に読んで欲しいこと


CHIKARA@insNote_Cです。
ここ最近になって腰痛と肩こりが悪化してきたので、何かいい方法はないかと模索していると左右分離型キーボードというものを知りました。
そこで色々調べていく中、Ergo Dox EZという左右分離型キーボードに出会い、ご縁がありご提供いただきましたのでレビューさせてただきたいと思います。
ただ、この製品は何年も前に存在しているキーボードでレビューが沢山あり、こぞって「使うのが難しい」「設定が大変」と書いている記事が多く散見されました。
そこで僕は「なぜそう言われているのか」ということを製品の特徴を踏まえながら、独自の考えで書いていこうと思います。
購入を検討されている方は、これを機に「本当に必要なのか」を考え直してみましょう。
Ergo Dox EZの基本スペックと特徴


スペック
商品名 | Ergo Dox EZ |
カラー | ブラック・ホワイト |
キースイッチ | チェリーMX ブラウン ブルー クリア レッド サイレントレッド(静音赤軸) ブラック スピードシルバー Kilh ブラウン シックゴールド ゴールド シルバー ブラウンライト ケイルボックス レッド ホワイト ブラック |
キーキャップ | 無地か印字 |
バックライト | ありなしか選択可能 |
備考 | 2022年2月1日以降に注文された方は優先ケーブルがType-Cになる |
尚、キースイッチをどれにすればいいかわからない人は、以下を参照にするといいでしょう。
自動翻訳から引用したものなので、多少の日本語違いは勘弁してほしい。
スイッチ | 力 | サイズ | 打鍵間 | ノート |
---|---|---|---|---|
チェリーMXブラウン | 45±20gf | 2.0±0.6mm | 触覚 | 静か。開発者、ライター、およびコンピューターの前で長時間作業する人に適した選択肢です。 |
チェリーMXブルー | 50±15gf | 2.0±0.6mm | Clicky | みんなのお気に入りの「クリック感のある」スイッチ。特徴的なカチッという音で簡単に識別できます。 |
チェリーMXクリア | 65±15gf | 2.0±0.6mm | 触覚 | ブラウンスイッチの少し重い兄弟。よりはっきりとした触覚フィードバックが必要な人のために、少し抵抗のあるブラウンと同じ品質。 |
チェリーMXレッド | 45±20gf | 2.0±0.6mm | 線形 | 比較的軽量で、触覚フィードバックがないため、ゲーマーの間で最も人気があります。高速キー押下のための堅実なパフォーマー。 |
チェリーMXサイレントレッド | 45±15gf | 2.0±0.6mm | 線形 | これらは本当に静かです。非常に静かなキースイッチで、ラップトップでのタイピングの音響に近づきます。 |
チェリーMXブラック | 60±20gf | 2.0±0.6mm | 線形 | Cherry MX Redを考えてみてください、しかしもっと重いです。線形、触覚または可聴フィードバックなし。 |
チェリーMXスピードシルバー | 45±15gf | 1.2±0.4mm | 線形 | そこにある最も滑らかなチェリーMXスイッチ。赤のようですが、より軽く、より応答性が高く、あなたが知っていて愛している機械的なフィードバックを得るのに十分な弾力性があり、何時間も入力するのに十分な軽さです。 |
Kailh Brown | 60±10gf | 2.0±0.6mm | 触覚 | Cherry MX Brownと比較すると、サウンドのピッチが少し低く、落ち着きがあり、リターンアクションが目立たなくなります。 |
Kailhシックゴールド | 50±10gf | 1.1±0.6mm | Clicky | ダウンストロークを1回クリックし、アップストロークをもう一度クリックします。甲高い、くっきりとしたクリック。軽く、正確で、まったくユニークです-このキースイッチは中毒性があります。 |
Kailhゴールド | 60±10gf | 1.4±0.3mm | Clicky | クリック音はくっきりと正確で、作動はスムーズです。 |
Kailhシルバー | 40±10gf | 1.1±0.3mm | 線形 | これは非常にスムーズなキースイッチです。指を疲れさせない程度の軽さで、静かです。オフィス環境でのソフトタイピングに最適です。 |
Kailh銅 | 40±10gf | 1.1±0.3mm | 触覚 | Kailh Silverと非常によく似ていますが、これらだけが触覚です。「ブラウンライト」と考えてください。 |
ケイルボックスブラウン | 50±15gf | 1.8±0.3mm | 触覚 | ブラウンというラベルの付いたスイッチに期待するように、触覚のバンプは穏やかです。これらは、大きなクリック感のあるスイッチと滑らかなリニアの間にしっかりと感じます。 |
ケイルボックスレッド | 45±15gf | 1.8±0.3mm | 線形 | これらは非常に市民的なスイッチです。それらを入力することは、楽しく、穏やかな経験です。直線的な動きは指にやさしく、音は少し落ち着きます。他のKailhスイッチと同様に、作動は美しく滑らかで滑らかです。 |
ケイルボックスホワイト | 45±10gf | 1.8±0.3mm | Clicky | Kailh Goldよりもピッチが少し低く、サクサクするほどクリック感があります。作動は少し軽め。 |
ケイルボックスブラック | 60±15gf | 1.8±0.3mm | 線形 | 弾力のある滑らかさ。ブラックスイッチは作動力が高いのでやや硬めだとよく思いますが、ボックスブラックのバターのように滑らかな動きでなんとなく軽く感じます。これらのスイッチはまだ押し戻されますが、疲れを感じることはありません。 |
特徴
- 購入前に数個の質問に答えると、ベストなキースイッチを選んでくれる
- 2022年4月現在は有線接続のケーブルがタイプCに変更している
(左右を繋ぐケーブルはそのまま変わらず) - チルトキットでキーボードの角度を前後左右に傾けることができる
- バックライトはオプションでキー以外にもキーボードの裏側にLEDを搭載し、唯一無二の光らせ方が可能
- キー配置は自分でカスタイズでき、より打ちやすいキーマップが設定できる
これまでケーブルはminiUSBでしたが、やっとタイプCのものに変更されているのがユーザーにとって1番嬉しいことですね。
他の特徴については、特に変わりはないので割愛します。
なぜ「使いにくい」と言われるのか


Ergo Dox EZの本題である「使いにくい」問題。
他のブログでレビューを行っている方を参考に書き出してみた。
まとめると以下の問題点がずらり。
- 設定が面倒で、キーマップの配置を考えるのが労力を使う
- キー数が少ないため、どこに何を配置すればいいか迷う
- 使ってきたキーボードキー配置が異なるため打ちにくい
- マウスの位置が遠くなるので、結局生産性が下がる
上記の点がユーザーにとって使いづらいと言われている点。
そこで僕が上記の悩みは以下で補ったことを書き記します。
設定が面倒で、キーマップの配置を考えるのが労力を使う



はい、初っ端から面倒臭いですね!
届いたらまずはキーマップの設定から始めることになります。(中古で購入した場合は、前回の持ち主のキーマップが読み込まれています。どのみち再設定が必要不可欠)
初めにキーマップの設定をErgo Dox EZに読み込ませないと使えませんので、中には大型連休を使って設定する人もいるのだそう。
そんな面倒臭い設定から投げ出す人が多いようですね。
初めての人は結構迷うことでしょう。
安心してください。下記を真似してください。
あっという間に設定が終わり使えるようになります。
解決方法
僕自身も「そんな面倒臭い設定嫌だな」と思いましたよ。そこでググると有難い記事を見つけました。
上記の記事を参照に設定すると本当に5分で設定が終わります。配置換えしたいキーがあればちょこっといじって終了です。
キーマップは以下に設定されていますので、ファイルをダウンロードしてしまいましょう。基本的に何かいじることはしなくてもいいと思います。


ちなみに上記の記事では、Ergo Dox EZにキーマップを読み込ませるツールが紹介されています。
今は公式サイトで簡単にキーマップを読み込ませることができますので、より簡単になりました。
使い方は下記がわかりやすくかったです。
基本的には専用アプリをダウンロードし、画面の手順に従っていくだけです。
上記の2記事を見てサッと設定を済ましてしまおう。
キー数が少ないため、どこに何を配置すればいいか迷う
これには語弊があると思っています。正確に言うと「本体あるはずのキーがErgo Doxにはないので、別の場所に割り当てる必要性がある」ということ。
僕がこれまでに使っていたKeychron K2比べて欲しい。


例えばErgo Dox EZはPの横についているカッコ([])やコロンの右側にあるダブルクオーテーションマーク(“”)がない。
つまり他もキーに割り当てないといけないということ。
解決方法
「設定が面倒で、キーマップの配置を考えるのが労力を使う」で記述させていただきましたが、他の人がしている設定を真似るのが1番得策でした。
慣れてきてから自分の好きな配置に変更すればいいかと思っています。
人間不思議なことで段々慣れてきますので、まずはErgo Dox EZに慣れるところから始めていきましょう。
使ってきたキーボードキー配置が異なるため打ちにくい
数々のレビューを見ていて結構多かったのが打ちにくい問題。
独特な形状をしているErgo Dox EZ。当然打ちにくい問題がでてきます。
ブラインドタッチができている人でも正直慣れない形状をしています。もちろん僕も出来ますが、初めは「おぉ・・・打ちにくい・・・。」となりました。
慣れるまでに時間を要する人が結構いるみたいですね。
僕の解決方法は以下しないと思っています。
解決方法
僕自身そうですが、ブラインドタッチができる人でも癖がある人がいます。
ですので、間違ったキーの打ち方を直す。癖がない人はもう慣れしかありせんね。
Ergo Dox EZのアルファベットの配置は一般的なキーボートと同じ。
しかし癖がついてる方法で慣れてしまっている人には当然打ちづらいことでしょう。
例えば普段からYを左手で打つ人や、エンターキーを薬指で打つ人、Bを右手で打つ人。
上記に当てはまっている人は結構苦戦すること間違いなしですね。僕もシフトを薬指で打ったり、Bを右手で打つタイプだったので結構苦戦しており、今でも結構な頻度で打ち間違いを起こしています。



寿司打で特訓するしかあるまいよ・・・。
追記:使用5日目にて癖が自然と治り、かなり打ちやすくなりました。
癖のある打ち方をやめよう。
出来ている人はひたすらErgo Dox EZに触れましょう。慣れると極楽の二文字が待っている。
マウスの位置が遠くなるので、結局生産性が下がる
Ergo Dox EZは何気に結構かさばります。
僕のKeychron K2(65%)と比べても明らかに嵩張っています。


横幅だけで言えば、フルサイズキーボードと同じくらいの大きさはあります。


とてもスマートなキーボードとは言い難いですね。
ですので必然的にマウスの位置も遠くなります。これでは使いににくいフルサイズキーボードを置いているようで、とても快適には言えません。
解決方法
僕はMacユーザーですので、真ん中にトラックパッドを置きました。(Macユーザーじゃなくてもトラックパッドは使用できます。)


追記:1週間ほどしてトラックパッドにどうしても慣れなく、生産性が下がり始めたので真ん中にマウスと置くことにしました。かなり快適です。


わざわざ遠いところに手を伸ばす必要性がなくなったので快適。
真ん中にマウスという異様な光景ですが、案外快適に使えています。
ちなみにトラックパッドを探しているのであれば下記の様な物でもいいと思います。


まぁ僕はトラックパッドを使うのであれば、Appleのトラックパッド押しです。
Ergo Dox EZを買うなら一緒にトラックパッドが人によってはいるかも。
実際にErgo Dox EZを使用してみて思ったこと


ここからは僕が実際に使ってみて感じたことを書いていきます。
「肩こりが楽になる」は嘘であり本当
どういう意味か説明しますね。
レビューを見ると必ずと言っていいほど書かれているが「肩こりが良くなる」。
これ僕はまだ実感できていません;
おそらくですが、慣れないErgo Dox EZで肩に力が入っているのではと考えていますが、どのレビューも「肩こり楽になったわ」的なことが書かれていて、『いやいやいや・・・。』と1人ツッコミしてました。笑
確かに肩こりは軽減されているのだろうけど、僕が実感したことは『背中を全部椅子に預けても打てる!ーなんなら、頭も預けても余裕で打てる!』と強く感じた部分です。



つまり、体勢を真っ直ぐ意識しなくても入力ができて、自分にとって楽な姿勢で入力ができるということ。
もうこれは最高。
姿勢はある程度意識していて背中を真っ直ぐする。けど長時間は辛い。そんな時に活躍してくれのがErgo Dox EZですね。
追記:実感できていない理由がおそらく判明。それは僕の肩幅が小さいからかもしれません。
肩幅が小さい人ってそもそも通常のキーボードでも、肩を狭めなくても打てますからね。
また1週間ぶりに愛用していたKeychronを使ってみたのですが、かなり打ちづらくなってました。そして確かに肩を少し狭めないと打ちづらく、Ergo Dox EZの中毒性が理解できましたね・・・。
これを買うといい人と絶対に買っちゃダメな人
次に「買っていい人とダメな人はこんな人だろうな」と思う点をまとめました。
これはきっちり読んで欲しいところ。
買ってもいい人 | 買ったら確実に後悔する人 |
---|---|
ブライドタッチができる キータッチに癖がない人 有線ケーブルに抵抗がない人 すぐに前屈みになり姿勢矯正したい人 兎に角Ergo Dox EZを使ってみたいという愛 | ブラインドタッチできない人 キータッチに癖がある人 時間がない人 肩こりが治ると思ってる人 |
買っていい人
- ブライドタッチができる
- キータッチに癖がない人
- 有線ケーブルに抵抗がない人
- すぐに前屈みになり姿勢矯正したい人
- 兎に角Ergo Dox EZを使ってみたいという愛
初めに言っておきたいことはブラインドタッチできない人、キータッチ(特にY・B・O・P)に癖がある人は後悔するので、購入しても僕みたいに初めは苦労します。
3万円を超えるキーボードですので、それなら無難にHHKBやリアルフォースという手もあります。


僕は個性大好き人間なので、Ergo Dox EZの見た目に惹かれて使いづらくても、練習して慣れました。
普段から頻繁にPCで入力する人であれば、結構すぐに慣れる思いますよ。
買ったら後悔する人
ブラインドタッチできない人
キータッチに癖がある人
時間がない人
肩こりが治ると思ってる人
先ほどもご説明した通り、ブライドタッチできない人はまずはできるようになりましょう。できるようになれば購入を検討してみてください。
またキーマップに慣れるのに時間がかかる人は結構いるそうです。個人的に思ったのはプログラマーやエクセル入力が多い人など、記号や数字を頻繁に使う人が時間がかかるのでしょう。
記号のキーマップは結構変わってきますので、これに慣れるのに時間がかかります。
実際、僕はプログラムをいじることが多いのですが、これだけは頻繁に間違いを起こしますね。
反対にブログなどの文字入力が多めの人には、慣れるまで時間はかからないです。
結局Ergo Dox EZのメリットは?
僕が導き出した答えがこれ
微細な覚悟調整は本当に役立っています。
まずErgo Dox EZの見た目が凄くカッコいい。これは誰もが思うことですよね。(多分)
これを持っているだけで仕事できる感でてます。笑
日本で使っている人をあまり見かけることがありませんが、海外のハッカーやプログラマーの人たちが使っているキーボードがHHKBに続いて、Ergo Dox EZが多いのではないかと思っています。(個人的客観)
それくらい海外で人気の製品なんですよね。
そして、『Ergo Dox EZの1番の強みはこれだろ』と思っているのが微細な角度調整。
まずは僕が現状行っている角度を見てください。








これのおかげで楽な体勢でも難なく打てる環境ができています。
ちなみに僕は腱鞘炎持ちですが、この些細な角度調整機能であるチルト機能のおかげで手首が大分楽に感じています。
まとめ
まずは買ってはいけない人のおさらい。
買ってもいい人 | 買ったら確実に後悔する人 |
---|---|
ブライドタッチができる キータッチに癖がない人 有線ケーブルに抵抗がない人 すぐに前屈みになり姿勢矯正したい人 兎に角Ergo Dox EZを使ってみたいという愛 | ブラインドタッチできない人 キータッチに癖がある人 時間がない人 肩こりが治ると思ってる人 |
「ブラインドタッチできない人は分離型を選んではいけません。絶対に後悔します」ということをお伝えしました。
またキー配置に迷います。
- JIS配置に慣れている人
- 設定が面倒だと思っている人
上記のような方にはErgo Dox EZは向いていません。それでも「左右分離型が欲しい!」と思っている方はMistel BAROCCO MD770 RGB BT を買いましょう。
その方が幸せになれます。有線接続が嫌いな人も同様です。


次に個人的に恩恵を受けているメリット。
僕はなるべくケーブルは見せたくないので、キーボードトレイの中に収納してます。
このキーボードトレイは高さが決まってますので、キーボード自体の高さ調整が必須。
Ergo Dox EZにはチルトをオプションでつけることが出来ます。このチルトのおかげで微細な角度調整ができるようになり、かなり手首の痛みが緩和されるようになりました。
元腱鞘炎持ちが言うのですから間違いないです。
購入前の参考にしてみてくださいね。
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