燃えにくくて“見える”モバイルバッテリー。UGREEN Nexode Wavyを使ってわかった安心感

モバイルバッテリーって、便利な反面「万が一」が頭をよぎる持ち物。
「夏場のバッグの中で熱を持っていて不安」「久しぶりに使おうと思ったけど、古いから使用しても問題ないのか不安」こんなことを思ってしまいます。
僕自身、モバイルバッテリーは「壊れなければいい」ではなく「安心して使い続けられるか」を基準に選ぶようになりました。
最近は「燃えにくい」を謳うモバイルバッテリーも増えてきていて、そういう意味では選択肢が広がってきたように感じます。ただ、使ってみて気になったのが、こうした製品の多くに液晶ディスプレイが付いていないという点でした。液晶がないと、残量がどれくらいあるのか、どれだけ充電できているのかといった詳細が見えず、「燃えにくい」という安心材料はあっても、肝心の使用状況に関する情報がいまいち手元にない、というもどかしさがありました。
そんな中で気になったのが、UGREENの「Nexode Wavy」シリーズです。燃えにくい設計を採用しているだけでなく、バッテリーの温度や健康状態までディスプレイで確認できるという、これまでの「燃えにくい系」モバイルバッテリーにはあまりなかった発想の一台。
10000mAh・45W版と20000mAh・55W版の2モデルが展開されているので、今回は両方を実際に使ってみて、その「見える安心感」がどれほどのものか確かめてみました。
UGREEN Nexode Wavyのスペック
10000mAh・45W版

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品型番 | PB603 |
| バッテリー容量 | 10,000mAh |
| USB-C最大出力 | 45W(PD3.0/PPS対応) |
| 内蔵ケーブル | ストラップ型USB-Cケーブル(約18cm) |
| 同時充電可能台数 | 最大3台(電流量は自動分配) |
| 本体充電時間 | 約2.5時間で0→100%(本体最大入力36W) |
| パススルー充電 | 対応(本体充電中も接続機器へ給電可) |
| バッテリーセル | ATL社製セル・DymondCell™難燃技術 |
| 安全機能 | 毎秒100回の温度監視/14種類の保護機能/異常履歴の自動記録 |
| 対応プロトコル | PD3.0・PPS・QC3.0/2.0・SCP・FCP・AFC・Apple 5V/2.4A・BC1.2 |
| カラー展開 | シルバー/ブラック |
| 参考価格 | 7,980円 |
| サイズ・重量 | 約109×69×18mm/約211g |
| 参照元 | UGREEN公式サイト |
20000mAh・55W版

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品型番 | PB602 |
| バッテリー容量 | 20,000mAh |
| USB-C最大出力 | 55W(Xiaomi対応機種のみ/その他は最大45W) |
| 内蔵ケーブル | ストラップ型USB-Cケーブル(約18cm) |
| 同時充電可能台数 | 最大3台(電流量は自動分配) |
| 本体充電時間 | 約4時間で0→100%(本体最大入力45W) |
| パススルー充電 | 対応(本体充電中も接続機器へ給電可) |
| バッテリーセル | BYD社製セル・DymondCell™難燃技術 |
| 安全機能 | 毎秒100回の温度監視/14種類の保護機能/異常履歴の自動記録 |
| 対応プロトコル | PD3.0・PPS・QC3.0/2.0・SCP・FCP・AFC・Apple 5V/2.4A・BC1.2・Xiaomi急速充電 |
| カラー展開 | ブラック |
| 参考価格 | 9,980円 |
| サイズ・重量 | 約116.5×71×30mm/約375g |
| 参照元 | UGREEN公式サイト |
UGREEN Nexode Wavyのメリット
【安全性】DymondCell™難燃セルと5項目の過酷試験がもたらす安心感

Nexode Wavyシリーズは、UGREEN独自開発の難燃セル技術「DymondCell™」を採用。
10000mAh版はApple製品にも使われるATL社製セル、20000mAh版はEV用バッテリーで知られるBYD社製セルを搭載し、それぞれ釘刺し・耐圧・耐熱・過充電・リチウム析出という5項目の過酷な安全試験をクリアしています。
こうした試験内容は普段の生活で目にする機会がありません。
ですが「発火事故のニュースを見るたびにモバイルバッテリーの扱いに気を遣ってきた」という人ほど、この裏付けの存在自体が安心材料になるはずです。
バッグの中で熱を持っても「大丈夫だろうか」と一瞬身構えていたあの感覚が、少し薄れる。それがこの製品の一番の価値だと感じます。
【情報の可視化】温度・電圧・バッテリー健康度がディスプレイでいつでも確認できる

本体にはディスプレイが搭載されており、バッテリーの出力・健康状態・セル温度・電圧などを24時間いつでも確認できます。




さらに、電圧の急上昇や充電・放電中の温度異常があった場合は自動で記録され、電源ボタンを5回連続でタップすることで異常履歴をあとから確認することも可能です。

これまでのモバイルバッテリーは、外から見える情報が「残量」くらいしかありませんでした。
中で何が起きているかわからないまま、ただ信じて使うしかなかったわけです。Nexode Wavyは、その「見えない部分」を数字として提示してくれる。
異常があったかどうかを自分で確認できるというのは、単なる機能というより「不安を自分でコントロールできる」という感覚に近く、安心感が全然違いますね。
【携帯性】ストラップ型内蔵USB-Cケーブルでケーブル忘れの心配がない

本体には約18cmのストラップ型USB-Cケーブルが内蔵されており、別途ケーブルを持ち歩かなくても本体への充電・デバイスへの給電が可能です。
外出先で「充電しようと思ったらケーブルを忘れていた」という経験がある人は少なくないはずです。ストラップとしても使える一体型ケーブルなら、その心配自体がなくなります。
ポーチの中でケーブルを探す手間が減るだけで、外出前の準備がひとつシンプルになる。地味なようで、日々の摩擦を確実に減らしてくれるポイントです。
【同時充電】最大3台まで自動で電流を振り分けてくれる賢さ

USB-C・USB-A・内蔵ケーブルの3系統から最大3台のデバイスを同時に充電でき、接続された端末をそれぞれ自動で識別して電流量を最適に振り分けます。
パススルー充電にも対応しており、本体を充電しながら別のデバイスへ給電することも可能です。

スマホとイヤホン、タブレットを同時に充電したいシーンは意外と多いもの。ポートを気にせず挿すだけで、機器ごとに適した電流で充電されるというのは、複数デバイスを持ち歩く人にとって大きなストレス軽減になります。
コンセントがひとつしかないカフェや新幹線でも、本体とスマホを同時に充電できるのは実用性が高い部分です。
【容量の選びやすさ】薄型の10000mAh版と大容量の20000mAh版、用途で選べる安心感

10000mAh版は厚さ約18mm・重量約211gと薄型で、iPhone 17 Pro Maxを約1.6回フル充電できる容量。20000mAh版は厚さ約30mm・重量約375gとやや大きくなる代わりに、iPhone 17 Proを約3.6回フル充電でき、Xiaomi対応機種なら最大55W出力にも対応します。
「毎日カバンに忍ばせておきたい」なら10000mAh版、「出張や旅行でノートPCまでカバーしたい」なら20000mAh版、というように、同じ安全設計・同じ可視化機能を保ったまま容量とサイズだけを選べるのは、ラインナップとして良心的だと感じます。
どちらを選んでも「安全性の妥協」をしなくていいというのがj、このシリーズの一貫した強みです。
UGREEN Nexode Wavyのデメリット
【同時充電時の出力】3台同時利用時は合計15Wまで下がる

USB-C・USB-A・内蔵ケーブルを使って最大3台を同時に充電できるのは便利なのですが、公式仕様を見ると「多ポート合計出力は最大15W」と定められています。
1つのポートだけを使う場合は45W(または55W)まで出せるのに対し、3台まとめて挿すと合計で15Wしか出ない計算になるということです。
スマホ1台だけを急速充電したいときは問題ありませんが、「スマホもタブレットもイヤホンも一気に充電したい」というシーンでは、1台あたりの充電速度はかなり控えめになります。
同時充電できる「台数」と、同時充電したときの「速度」は別物として捉えておく必要があります。急いでいるときは、優先したいデバイス1台だけを挿す運用がおすすめです。
【パススルー充電】使用中は入出力ともに5Vへ制限される

本体を充電しながら別のデバイスにも給電できるパススルー機能は便利な反面、公式仕様には「パススルー機能の使用中は、入力・出力ともに5Vに切り替わる」と明記されています。
つまり、コンセントが1つしかないシーンで本体とスマホを同時に充電できても、そのときの充電速度は5V相当、いわゆる低速充電になるということです。
「本体もスマホも急いで満タンにしたい」というシーンには不向きで、パススルー充電はあくまで「ゆっくりでいいから同時に充電できれば十分」というときの機能と捉えたほうが実態に近いです。5V駆動で充電速度が控えめになる以上、就寝時などスマホを操作しない時間帯にまとめて充電しておくのが、この機能を活かす一番の使い方といえそうです。
急速充電を優先したい場合は、本体とデバイスを分けて充電するほうが確実です。
【カラー展開】20000mAh版はブラック1色のみ

10000mAh版はシルバーとブラックの2色から選べるのに対し、20000mAh版は現状ブラックのみの展開です。大容量モデルのほうが選択肢が絞られている形になります。
デスク周りの色味を揃えたい人や、シルバー系のガジェットで統一したい人にとっては、大容量が欲しいのに好みの色がない、という状況になり得ます。ここは機能面の欠点というより単純な選択肢の話なので、色にこだわりがなければ気にする必要はありませんが、「見た目まで含めて選びたい」タイプの人は購入前に一度チェックしておくとよいポイントです。
UGREEN Nexode Wavyレビューまとめ

「燃えにくい」だけのモバイルバッテリーは増えてきましたが、その中身がどうなっているかまで「見える」ものはまだ多くありません。
UGREEN Nexode Wavyは、DymondCell™による難燃セルという土台の上に、温度・電圧・健康状態をディスプレイで可視化し、異常があれば記録まで残してくれる。この「安全を見える化する」という発想こそが、他のモバイルバッテリーにはない一番の魅力だと感じました。
同時充電時の出力やパススルー時の速度など、割り切って使えば気にならない範囲のデメリットはあるものの、それを差し引いても「毎日安心して持ち歩ける」という価値は十分に大きいです。
薄型で持ち運びやすい10000mAh版、大容量でノートPCまでカバーできる20000mAh版、どちらを選んでも同じ安全設計が土台にあるので、あとは自分の使い方に合わせて容量を選ぶだけ。モバイルバッテリー選びで「安全性」を妥協したくない人には、迷わずおすすめできる一台です。
ではこのへんで。















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