LiberNovo Omni Proとエンボディチェアを自腹比較|長時間使って分かった選び方

高級オフィスチェアを買うなら、電動機能が充実したLiberNovo Omni Proと、ハーマンミラーのエンボディチェア。どちらを選ぶべきなのか。
僕自身、この2脚を自腹で購入して、日々のデスクワークで使い比べてきました。そこで分かったのは、座った瞬間の気持ちよさと、長時間作業した後の快適さは、必ずしも一致しないということです。
先に結論をお伝えすると、仕事も休憩も一脚でこなしたいならOmni Pro。調整に時間をかけても、長時間の集中作業を優先するならエンボディが、僕の使い方には合っていました。
この記事では、カタログだけでは分からなかった座り心地、蒸れ、デスクとの相性、使い続けるうえで気になった点までまとめます。
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結論:一脚で幅広く使うならOmni Pro、作業に集中するならエンボディ

今回の比較で、僕が重視した違いは次のとおりです。座り心地の評価は、僕の体格と使用環境での感想として読んでください。
| 比較項目 | Omni Pro | エンボディ |
|---|---|---|
| 座り始めの印象 | ソファのように包まれる、分かりやすい快適さ | 派手な柔らかさより、体を支える感覚 |
| 長時間の作業 | 僕はお尻や背中の違和感が気になった | 調整と慣れを経た後は、僕には合っていた |
| 作業姿勢 | 少し後ろに体を預ける使い方が得意 | 上体を起こした姿勢に合わせやすかった |
| 蒸れ対策 | 座面の電動ファンが便利 | 僕のエアコンのない部屋では蒸れが気になった |
| アームレスト | 前後に動かせ、デスクに合わせやすい | 前後には動かせず、デスクとの調整が必要 |
| ヘッドレスト | 標準搭載 | 今回の比較では後付けのAtlas製を使用 |
| 座面の奥行き | 購入時のサイズ選びが重要 | 使う人に合わせて調整できる |
どちらか一脚を、用途を限定せずにおすすめするなら、僕はOmni Proを選びます。仕事だけでなく、動画を見たり、休憩したりする時間も含めて使いやすいからです。一方で、休憩する場所は別にあり、椅子には作業中の座り心地を求めるなら、エンボディを選ぶ理由がはっきりします。
比較の前提:両方とも自腹購入。ただし新品同士ではありません

Omni Proは新品、エンボディは中古で購入しました。エンボディは3週間以上使って調整や座り心地を確かめてから、両方に同じだけ時間をかけて比較しています。
今回使ったエンボディの張地はバランス生地で、ヘッドレストは後付けのAtlas製・シンク生地です。現行の新品を同じ条件で比較した検証ではなく、中古個体の状態や張地の違いも含まれます。
また、僕の作業部屋にはエアコンがありません。後ほど触れる蒸れの評価には、この環境が大きく影響しています。
店頭の試座は、サイズや操作感を確かめるうえで役立ちます。ただ、僕の場合、最初の印象と使い続けた後の評価は変わりました。短時間の気持ちよさに加えて、普段のデスクや作業姿勢に合うかも見ておきたいところです。
座り心地:Omni Proは包まれる感覚、エンボディは支えられる感覚

Omni Proは、座った瞬間の気持ちよさが魅力

Omni Proに腰を下ろすと、まずクッションの柔らかさが伝わってきます。背もたれに体を預けたときも、両側から包み込まれるような感覚があり、ソファに近い親しみやすさがあります。
座面の前側は、太ももの裏を強く押される感じが少なく、最初の印象はとても良好でした。細かな調整を詰める前から、気持ちよさを感じやすい椅子だと思います。
ただし、僕が背もたれに体を預けて使うと、もっとも起こした状態でも少し後傾した姿勢になります。上体をしっかり起こして作業するより、軽く後ろにもたれて使うほうが、この椅子のよさを感じられました。
長く座ると、お尻と背中の相性が気になった

座り始めは快適でも、座り続けると僕はお尻に違和感が出ました。動画で紹介した使用時には、約40分で違和感を覚え、1時間48分ほどで立ちたくなっています。
背中も、腰と肩甲骨の間あたりが十分に支えられていないように感じる場面がありました。包み込む感覚はあるのに、中央には少し隙間があるように感じる。この相性の違いは、短時間座っただけでは気づきにくかった部分です。
僕の場合は、リクライニングを115度前後にして、電動ランバーサポートを弱めに調整すると、違和感が軽くなりました。途中で立ったり、姿勢を変えたりすることも含めて使っています。
ここで挙げた時間や感覚は、あくまで僕の使用例です。痛みの原因を検証したわけではなく、同じ椅子なら誰にでも同じことが起こる、という意味ではありません。
エンボディは、調整した後の長時間の座り心地がよかった

エンボディは、Omni Proほど分かりやすく柔らかいわけではありません。僕には、背中やお尻を細かく支えてくれるように感じられました。
最初から快適だったわけではなく、購入直後はお尻と背中に違和感がありました。座面の奥行きやバックフィットを調整しながら使い、僕の場合は約2週間でその感覚が落ち着いています。その後は、3時間ほど作業しても、Omni Proで気になったような痛みを感じる場面はほとんどありませんでした。
特によかったのは、上体を動かしたときの背もたれのしなやかさです。体を少しひねったり、肩を動かしたりしても、背もたれに動きを邪魔されにくい。支えられながらも、姿勢を変える余地があることが気に入りました。
ただし、僕に合うまで約2週間かかったことは、誰にでも必要な慣らし期間があるという根拠にはなりません。痛みがあっても我慢して座り続ける、という選び方は避けてください。
夏場の蒸れは、Omni Proの電動ファンが強い

長時間の座り心地ではエンボディが好みでしたが、蒸れについてはOmni Proの便利さを強く感じました。
エアコンのない僕の部屋では、エンボディは真夏に30分ほどで太ももまわりの蒸れが気になることがありました。痛くて立つのではなく、暑さや蒸れが気になって立つ、という感じです。
一方、Omni Proは座面内蔵の電動ファンを使えるため、同じ部屋でも過ごしやすく感じました。この機能は、単に「電動で面白い」で終わらず、日常でありがたさを実感した部分です。
冷房が十分に効く部屋であれば、僕ほど大きな差を感じない可能性はあります。椅子単体の通気性だけで判断せず、設置する部屋の環境も含めて考えると選びやすくなります。
アームレスト:デスクに合わせやすいのはOmni Pro

Omni Proは前後に動かせることが便利

Omni Proのアームレストは、上下や左右幅に加えて前後にも動かせます。デスクに近づいた状態でも腕を置く位置を合わせやすく、後傾して作業するときも便利でした。
リクライニングに合わせてアームレストが追従するため、背もたれを倒すたびに腕の置き場を探す必要が少ないところも気に入っています。
反面、動かしやすさには好みが分かれます。僕は調整しやすくて好きですが、アームレストに手をついて立ち上がるときなどに、意図せず位置が動くことがありました。しっかり固定された手応えを求める人は、ここを確認しておきたいです。
エンボディは、デスク下まで含めて相性を確認したい

エンボディのアームレストは高さと幅を調整できますが、前後には動かせません。僕の環境ではデスクに干渉し、腕を前に伸ばしてタイピングする姿勢になりやすかったことが気になりました。
そこで、アームレストを下げて椅子をデスクに近づけ、前腕を天板に預ける使い方に変えました。これで僕にはかなり使いやすくなっています。
ただ、デスク下に機器を取り付けている場合は要注意です。僕はMac Studioをデスク下にマウントしていて、アームレストと干渉したため配置を変えました。リクライニングしたときにも当たらないか、合わせて確認する必要があります。
一方、手をついて立ち上がる動作では、今回使ったエンボディのほうがアームレストの位置が安定していました。前後の調整のしやすさならOmni Pro、動作中の安定した手応えならエンボディという印象です。
ヘッドレスト:調整の手軽さと、首への相性は別

Omni Proはヘッドレストが標準で付いていて、座ったまま高さや角度を調整しやすい点が魅力です。取り外しも簡単で、操作性はよく考えられていると感じました。
ただ、調整しやすいからといって、首への当たり方まで必ず合うわけではありません。僕はちょうどいい位置を見つけるのに苦労し、少し高めで支える使い方に落ち着きました。
エンボディには標準でヘッドレストがないため、僕はAtlas製を中古で約2万8,000円で購入しています。こちらは形状が僕には合っていて、頭を預けたときのフィット感は好みでした。
その一方で、固定の締め具合には癖があります。緩いと頭を預けたときに位置が下がり、強く締めると動かしにくい。気軽に位置を変える操作性では、Omni Proのほうが使いやすいと感じました。
なお、今回のエンボディ側のヘッドレスト評価は、ハーマンミラー純正品ではなく、後付けしたAtlas製に対する評価です。本体の購入費とは別に費用がかかる点も含めて比較してください。
座面の奥行きは、購入後に調整できるエンボディが便利

Omni Proは、購入時に座面の奥行きを選ぶ方式です。僕は45cmを選び、通常の作業姿勢では合っていましたが、あぐらをかこうとすると少し狭く感じました。
エンボディは購入後も座面の奥行きを調整できます。実際に座りながら、自分に合うところまで詰められるのは便利でした。
奥行きは大きければいい、というものでもありません。足を下ろして普段どおりに作業する姿勢を基準に、膝裏への当たり方や、背もたれまで無理なく深く座れるかを確かめたいところです。座り方を変えたいときの余裕も含めると、僕はエンボディの調整機能にメリットを感じます。
デザインと中古個体の状態も、使って分かった違い

見た目の好みでは、僕はエンボディが好きです。背骨のような中央のフレーム、細くしなる背もたれ、脚部まで含めて、構造そのものがデザインになっているところに惹かれます。Omni Proはクッションで包まれた、ソファに近い親しみやすい印象です。
キャスターまわりも比較しましたが、今回の使用では、使い勝手の差よりデザインの好みのほうが大きいと感じました。
中古で買ったエンボディでは、アームパッドのべたつきが気になりました。僕はカバーをかぶせて使っていますが、中古品を選ぶなら、張地や座面だけでなく、腕を置く部分の状態まで確認したほうがよさそうです。
このべたつきは今回購入した個体で起きていたことです。新品のエンボディとの比較ではないため、Omni Proとの耐久性の優劣を、この点だけで決めることはできません。
価格と保証:本体価格だけでなく、購入条件も確認する

動画では、Omni Proの通常価格を22万9,000円、エンボディを約28万〜30万円という価格帯で比較しました。ただし、販売価格は仕様やキャンペーンで変わります。記事作成時の2026年9月24日に確認したOmni Proの公式ページでは、通常価格22万9,000円に対し、19万6,759円のセール表示がありました。購入時は選択したセットと仕様で最終価格を確認してください。LiberNovo公式商品ページ
保証については、Omni Proの日本向け公式ページでフレーム6年、電子部品2年の限定保証を案内しています。電動機能が魅力の椅子なので、フレームと電子部品で期間が違う点は押さえておきたいです。公式の保証案内
エンボディは品質保証規定に基づく12年間の製品保証が案内されています。ただし、正規ルートで新品を購入した最初の購入者が対象で、中古品や個人売買などには適用されません。今回、僕が中古で購入したエンボディに、新品と同じ12年保証が付くわけではありません。対象部品や免責事項も含めて確認してください。ハーマンミラーの保証規定
使い続ける費用を考えるときは、交換部品の入手性、修理対応、送料なども判断材料になります。Omni Proについては長年使った耐久性まで今回のレビューで確かめられたわけではなく、エンボディも保証期間がそのまま寿命を示すわけではありません。中古を含めて検討する場合は、購入価格と保証条件を分けて考える必要があります。
それぞれ、どんな人に向いている?

Omni Proを選びたい人

- 座った瞬間の柔らかさや、包まれる感覚が好きな人
- 少し後傾した姿勢で作業したい人
- 仕事、動画鑑賞、休憩を一脚でこなしたい人
- 電動ファンによる蒸れ対策を重視する人
- ヘッドレストや前後に動くアームレストを使いたい人
僕にとってOmni Proは、使える場面の多さが魅力です。長時間の座り心地には相性の問題がありましたが、休憩も含めた日常全体で見ると、便利な機能がそろっています。
エンボディを選びたい人

- 椅子には、まずデスクワーク中の座り心地を求める人
- 上体を起こした姿勢に合わせたい人
- 座面の奥行きや背もたれを、自分に合わせて調整したい人
- 体を少し動かしたときの、背もたれのしなやかさを重視する人
- デスクとの干渉を調整でき、室温も管理できる人
エンボディは、自分に合わせ込んだ後の座り心地が印象に残りました。アームレストや蒸れの課題はありましたが、僕が作業用として選ぶなら、こちらの魅力が勝ります。
まとめ:椅子に求める時間の過ごし方で選ぶ

Omni Proとエンボディを使い比べて感じたのは、どちらが上かを決める前に、椅子の上で何をしたいかを決めることが大切だということです。
一脚で仕事も休憩も楽しむなら、僕はOmni Proをおすすめします。分かりやすい座り心地、ヘッドレスト、電動ファン、リクライニングなど、仕事以外の時間にも役立つ機能があります。
長時間のデスクワークを優先するなら、僕の体にはエンボディのほうが合っていました。調整には手間がかかりましたが、体を支えながら動きも許してくれる感覚が気に入っています。
座り心地は、体格だけでなく、デスクとの距離や室温でも変わります。自分の普段の作業姿勢、休憩の取り方、設置する部屋まで想像して選ぶと、この2脚のどちらを求めているのかが見えてくるはずです。
















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